私の歩み方次第。さよならモラトリアム

私は先週大きな決断をした。
いや、厳密に言えば決断自体は9月の半ばごろだろうか。
でもそれを現実に、行動にうつしたのは先週のこと。
人生の分岐点。

大学生ってほんっとに遊んでる。モラトリアム。まさに私のこと。
でもそれはそれでよかった。もともと学びたいものがあるクラスには受からず、第二希望で入った今のクラスだ。勉強の意欲もわかないし。てかもともと勉強が好きじゃないし。高校時代の先生で、大学は遊びに行けって言った人もいるくらいだから、私は流されて今までやってきた。
大学1年のときも2年のときも、学校にあまり行けず。行かず、かなぁ。
留年というのがなくて(4年生を2回やるとかになる)なんとなく必修の単位だけは何とか落とさず…。
私が学校に行かなかったというのの理由の一つで一番大きなのは精神の健康を失ったことだと思う。
うつ病とまでは行かないけど、それに近いものがあった。
それは摂食障害からきてるうつ症状。私は高3の時から摂食障害というものをかかえています。周りの友達には未だ言ったことはないです。彼氏には話せました。
一番ひどかったのは大学1年生のとき。思い出すのが辛い。すべてが私の周りにある透明な膜の外で行われていたような感覚。殻に閉じこもる日々。楽しいことだってたくさんあったはずなのに。何もかも鮮明には思い出せない。
病気そのものの話はまたいつかするとして…。まぁそんなこんなで苦しい日々でして。私は学校を辞めたがった。辞めて違うことがやりたかった。
でも母親も父親も卒業だけはしてくれと言った。せっかく入ったんだ。勿体ない。卒業はしたほうがいいと。
私が学校に行く理由はいつのまにか親のためになっていた。
学校では興味のもてない授業。身が入るわけがない。どうしても休みがちになる。単位を落とす。自己嫌悪。ぐるぐるぐるぐる悪循環。
どうしても辛くなって実家に帰ると、癒された。でも、いつも東京に戻るときは親の期待を再確認して「卒業しなきゃ」って自分に言い聞かせてた。
大学3年にもなって学校辞めたいって誰かに言ったとする。
するとたいてい「もう3年じゃん。もったいないよ。」って返される。
そうかなぁ。大学入って3年目だけど、今までなんにもしてきてないよ。
学校だって行ってないし、もったいないといわれるほどこの2年と少しの間で学んで築いたものもない。
ただ、なにもしないでいたら3年になってただけなんだよ。流されてきただけ。
むなしい。私には何もない。クラスの子やゼミの子はみんな真面目だ。ちゃんと自分で学んで、力をつけてる。それが直接何かに役に立つ立たないは別としてね。
それを見てると本当に私は劣等生だなぁとしみじみ思う。ダメ学生だ。
それで開き直れたらよかったんだけどなぁ。一時期開き直ったんだけど、やっぱ完璧には無理だったみたい。なんとなく流されて、卒論もちゃちゃっとやって、なんとなくこのまま卒業できればよかっただろう。でも私はなんとなく卒業ができないことに気づいた。卒業するには、しなければならないことがある。まぁ卒論とか。でも私はそれに対して乗り越えようという努力がきっとできない。その努力に意味を見出せないから。
いや、意味とか関係なくただ卒業のためなんだけどさ。意味を見出せなきゃダメなんかぃって自分で突っ込んだり。というか、やるからには真剣にいいものを卒論として残したいじゃん。自分のやりたいことを。でも考えてもそれが出てこない。何をやればいいのか?さっぱり。そしてそこまでして卒業しなきゃいけないの??と思ってしまう私。卒業するための卒論、それが私にとって何の魅力もないことで、それをやらなければならないなんて…無理だよ。
と、ぐちゃぐちゃと考えてしまう。
こんなへタレな学生なんかやっていたくない!
友達にも言われたけど、私って本当ALL or NOTHINGな性格だ。全か無。
学校にちゃんと通い勉強する学生or中途半端なことしかできない学生ならやめちまえ!
やりたくないこととやりたいことがはっきりしてるよね、とも友達に言われた。確かにそうだ。ほんっと自分勝手だね…自分で呆れてる。
9月半ば、学校に行くのを辞めようと決心した。
ちょうどそのころ、私が中学生のときから好きで、そこで働きたい!と思っていたお店でバイトを募集しはじめていたのもあり、学校を辞めてそこで働こうと思ったのだ。
10月の半ばごろ、履歴書を送る。書類選考後、面接とあった。
このときはまだ誰にも話してなかった。彼にさえも。
でもさすがに10月になって後期も始まってしばらくするのに学校に行く気すら見せない私に気づいておかしいと思ったみたい、どうすんの?とは聞かれました。
正直に言いました。私は学校辞めて働きたいって。彼も最初はもったいないって言った。せっかく入った名のある大学なのだし…。でもすぐ応援してくれた。わかってるんだよね、私の性格。どうせこの先も学校に行かないんだ、このままだらだらすごすよりはいいはず。と思ったんじゃないかなぁ。
そして連絡をひたすら待つ。10月の後半は辛かった。
そのお店からの連絡がない。もしかして落ちた?そしたらどうしよう?!今から学校に通う?いまさら無理だよ…じゃあ辞めてフリーター??それもどうだろう?あぁどうしたらいいの??!!
お先真っ暗。そんな気分だった。どこに行ったらいいの??どうしたらいいの??
学校の友達が私を心配しだしたのもこのころ。学校においでよ、どうしたの?大丈夫?
やさしい言葉もただはねのけた。私はどうしていいかわからなかった。でも学校には戻りたくない。人にこの気持ちを説明するなんてできなかった。
11月半ば。日記にも夢の入り口が見えたって書いた日があった。その日、ようやく例のお店から連絡がきた。ほんっと〜〜〜にほっとした。嬉しかった。
やっと行くべき道が見えたんだ。面接が決まっただけだったからまだ入り口だったけどね。
そして、実家に帰って。16日、面接を受けてきた。
親にはまだ何も言ってなかった。私の不安は親の気持ちだけだった。親は何て思うだろう。面接の前日に母親だけには話した。母親は私の気持ちをよくわかってくれてる。だからそれほど驚いたようには見えなかったけど、でも即賛成でもなかった。
面接を終えた後、家に帰ると父親がいて、3人で話した。
父親の第一声は「お前は親の気持ちを考えたことがあるのか?」だった。
それを聞いた途端、涙がぼろぼろ出てきた。考えてるよ、考えてるからこんなに今まで辛かったんじゃないか。学校だって親のために卒業しなきゃって言い聞かせてきたんだ。それでももう限界がきて、今の決断に至ったんだから。
そんな私の葛藤は父親には伝わらないんだなぁって悔しくて泣けた。そしてそう言わせてしまった自分に腹が立って泣けた。
母親が私と父親の間にたつような感じで両方の気持ちをうまくつないでくれたのが助かった。
「お父さんとお母さんのために卒業するっていうのは違う。自分のために卒業するんだ。」「学校を辞めたことを将来絶対に後悔するときがくる」「いくらお前につぎこんでると思ってる」「流されて今まできたならこれからも流されていけばいい。卒業すればいいんだから。東京に行って、遊んでばっかでもお父さんたちはなーんにも言わないから。それでいいから。」「一人暮らしがいやだっていうのは甘い。地方出身の子はみんな同じだろう。」(私は一人暮らしだと何を食べていいのかわからず過食してしまうということを伝えたかったけど、父親はそのへんの私の抱えてる病については理解していないようだった。)
想像はしてた。これくらいのこといわれるんだろうって。でも、面と向かって言われると、想像以上に辛かった。何もいえなくなってしまった。私が悪いんだから。
「お母さんたちの期待、重かった?ごめんね。」お母さんは悪くないよ。親が子供に期待するのは自然なことだよ。期待に答えれなくてごめんね。
情けないのと、自分の思いが通じないもどかしさと、いろんな思いでぐちゃぐちゃでずっと泣いていた。
親の言い分を一通り聞いたあと、私は逃げるように部屋のベッドに潜って泣いた。
やっぱり私が間違っているのかもしれない。途中で辞めるのはよくないし。もう一度学校に戻ったほうがいいのかなぁ…でも…でも…。私はもう決心しちゃったから…。
最終的に親は私のことを認めてくれた。これもわかってた。私のことを考えてくれる両親だもん。最後は私のやりたいようにさせてくれるって。
学校も辞めていい。やりたいことがあるならそれをやりなさい。
そういった母も父も本心からそう言っているんじゃないこともわかった。
本当は卒業してほしいに決まってる。でもそれで無理をさせるなら仕方ない…と思うのだろう。親の愛情にはどれだけ感謝してもしきれない。わがまま娘で本当にごめんなさい。
最後に父親は「あんまり思いつめちゃいかんよ。」と言ってくれた。考えすぎる私のことを思いやってくれたのだろう。母親もそういってくれた。それでずいぶん楽になれた。
面接の結果は無事合格で、採用が決定した。
嬉しかったけど、親の気持ちを考えるとまだ心から喜ぶことができないのが本音。
部屋の留守電に母親からメッセージが残されてた。
合格おめでとう、夢が叶うね。よかったね。ってお祝いの言葉。
でも声のトーンで伝わる。複雑な心境なんだよね、お母さんも。ありがとうね。
私は逃げるのかもしれない。学校から。逃げる先が夢だから、人からはかっこいいって思われるかもしんないけど…。将来私は学校を辞めたことを後悔するときがくると思う。それはきっとくると思うんだ。それは多分友達やほかの人と自分を比べちゃったときで、「あ〜やっぱ学校卒業して就職すりゃよかったかなあ〜」って感じ。隣の芝生は青いから。
でも、この道を選んで自分が間違ってた!なんてことは絶対に思わない。やりたい職につくんだもん。夢をかなえるんだもん。
人と違う道を歩くのは勇気がいるってことをちゃんと覚えておかないとね。中退って響きはマイナスになるだろうし、実家に帰ったら田舎だから噂されるかもしれない。それも全部受け止めて、これからやってくんだ。
1月の終わりか2月くらいから働きはじめます。実家から通うことになるので東京で暮らすのもあとわずかなわけです。
そして初めての遠距離恋愛というものになってしまったりする。これも少し不安だったり…これはまたの機会に書くとして。
自分の道を無理やり開いてみた。いろいろ傷ついたりもしたけど、間違ってたなんて思わない。そして迷惑かけた両親にも思わせない。自信もって、私はがんばる。親のために。自分のために。
長い文章になったなぁ…。
読んでくださった方がいたら、ありがとうございます。お疲れ様です。
だいたいの心の揺れ動きを記してみたらこんなに長くなってしまった。あぁ文才をくれ。
ぐちぐちと書いてしまって…。あぁ、私の日記っていつもグチグチね。
シンプルに綴りたいものです。