本当は12月11日に書きました

私、パソコンで文章書くの好きです。カチャカチャとキーボードをたたくのがかっこよい。手書きもいいけど、手書きだとだんだん字は汚くなるし長時間は書けないなぁ。
いい機会だし、摂食障害の話でも。(私の歴史の話になるので長いです…)
摂食障害って今はすごく耳にする言葉ですよね。
どんな病気なのかは知らないかもしれないですけど、拒食症過食症というのはなんとなく知られているように思います。
拒食症、過食症はまったく反対の病気のように思われるかもしれませんが、これはつながってます。拒食症のあと過食症に陥るというのが多いんです。
過食症の人は皆太っているとも限りません。大量に食べた後、太るのが怖くて下剤を乱用したり自分で吐いたり。(過食嘔吐)
過食嘔吐は本当に危険だそうです。簡単に吐けばいいって思っちゃダメです。歯が溶けちゃったり、身体に必要な電解質(カリウムやナトリウム)も吐いてしまうため低カリウム血症、低ナトリウム血症などを引きおこしてしまう可能性があるんです。
詳しいことを知りたい方は摂食障害で検索していただくと、いろんなサイトが出てくるのでそこで調べてみてください。食に関わる病気だけあって、身体にダイレクトに影響してくるんです。
夕方のニュースの特集で取り上げられることもありますよね。でもあれ辛くて見てられません。今は平気かもしれないですけど、病気で苦しんでる真っ最中のときは自分を見ているようで泣けてしかたありませんでした。
自分で摂食障害だと思っていますけど、病院などにはかかっていません。
幸いなことにそこまで重度ではないと思いますし。
きっかけはダイエットです。物心ついたころからぽっちゃり体系な私。いつも痩せたいって思ってはいたけれど、特に何をするわけでもなく。一応ダイエットという言葉は意識していました。
本格的なダイエットをしたのは高3のときです。
最初はそんな気なかったんだけど、たまたま夜ごはんを食べれない日があって、その日を境に少しずつごはんの量を減らして。数日後に健康診断で体重を測る機会があったからそれのためだったんです。
時期は4月。受験生というプレッシャーがある。勉強しなくちゃいけないって常に思う1年。進学校だったから周りの意識も高くて。私はその時受験校すら考えてなかった。それでも勉強はしくちゃ…。
勉強ってしてもすぐ成績があがるわけじゃないじゃん。結果が目に見えない。
でも体重は自分が頑張った分だけ結果が出る。ごはんを減らした分だけ体重は減る。
それが嬉しくて嬉しくて。しかも友達に「3キロ痩せたんだ〜」といえばすごくうらやましがられる。痩せたねって言われるようになる。かわいい服も着られるようになる。
痩せたことで私が一番嬉しかったのは洋服をデザインで選べるようになったことだった。
それまではかわいくてもサイズがなかったり、太い体では似合わなかったり。
私も服をデザインで選べるんだ!今でもあの試着室での感激は覚えてる。
そのときから私は日記を手帳につけている。食べたもの、体重を毎日記して。100g単位で増減に一喜一憂してた。
今本当に思う。あの時は「食」に完璧に支配されてた。毎日食べ物のことを考えていた。
料理本を集めて眺めたり、コンビニやスーパーで菓子パンのチェックは怠らなかった。
食べたいものばかりで、食べたいものリストを作ってそれを一日ひとつずつ食べていた。
受験生ということもあり、私も予備校の講習を受けたりした。家でごはんを食べずにすむ。コンビニのスコーンひとつですませたなぁ。
昼はお弁当…これは困る。母親に購買で買うからいらないと言って作ってもらわない日が多くなった。友達と一緒に食べるのが苦痛で(私の食べる量が少ないことをとやかく言われたくなくて)ひとりで部室に言ってシュークリーム一個とか…。
あと絶対に白米は食べなかった。炭水化物は敵だったのだ。菓子パンも一個食べきらないように、残して捨てたりした。(白米は本当に4ヶ月間食べなかった)
痩せたよ〜。おもしろいくらいに。すっごく嬉しかった。スカートゆっるゆる。細身のジーンズもベルトをしないとさがって困った。
3ヶ月で10キロ。落としました。別人だよね。当時の話になると友達は皆私は病的な細さになってたって言う。それでも私はまだ太いって思ってた。まだ痩せようとしてた。
でもさ、不健康な痩せ方しちゃったわけです。そりゃ少しは運動もしたけど、ほとんど食事制限だから。生理が来なくなりました。
何ヶ月か生理が来なくて、母がすごく心配したんです。病院に連れていかれました。
産婦人科に朝から制服で行ったよ。めっちゃ目立ってた。笑。
恥ずかしかったのが診察の前に看護婦さんに廊下で軽い問診表記入のためにいくつか質問されたとき。「妊娠の可能性はないですか?」「ないです(きっぱり)」「本当にないですか?」「ないですっ!!」
廊下だよ??普通に人通るよ?お母さんすぐその辺にいるよ??はずかし〜〜!!私彼氏もいなけりゃ処女だっつーの!!と叫んでやりたかった…。
病院で診てもらった結果は…よくなかった。先生に怒られた。体重を元に戻しなさい!と。極度なダイエットでは生理がとまるんです。しかも検査の結果私は重症だったらしい。
体重を戻して、漢方を飲んで、月に1,2回ホルモン注射を打つ。こんなふうに治療しても正常な生理が来ない可能性があるというのだ。治るのに何年かかるかわからないよ、と。それを聞いて怖くなった。無事に赤ちゃん産めないかもしれない…。
先生はとにかく体重を元に戻せと言った。私はその発言にものすごく腹が立った。
何言ってんの??この人。私がどんな思いしてここまで痩せたと思ってんの??痩せたことで私は生まれて初めて自分に自信が持てたんだよ??なんでそれを否定されなきゃいけないの!?何にもわかってないくせに!!!
私は痩せたことで周りに対して引け目を感じなくなったんです。太っている=劣っている=皆私のことを笑ってる。そう感じてた。
でも私は誰が見ても細いって言われるようになって、すごく自信がついた。痩せているということが私には全てになっていた。
でも、体のことは私も気になって…。ドクターストップという言い訳もできるようになったことだし、私は体重を少し戻すことにした。
でも、先生に叱られたことでプツンと糸が切れちゃったのかな。過食のはじまり。
親が心配するほど食べた。気持ち悪くて、もうおなかがはちきれそうな痛みに苦しんでも食べた。おなかはいっぱいなのにまだ食べたい。まだ食べたい。気持ち悪いけどまだ食べたい。苦しくて気持ち悪くて…。吐きたかった。全て吐きたかった。母も吐きなさいって言った。(この時は過食嘔吐を知らない) でも私は幸か不幸か吐けない体質だったのです。
勉強なんてできるような状態じゃなかった。
でも私は勉強しなくちゃいけなかった。進学校のさらに進学クラスのようなものに入っていたからだ。(そのクラスのほとんどが東大京大一橋慶應みたいな)
他の文系クラスと授業のスピードが違う。少し早くて。私はもうそんな大学目指してないからついていく気はしないし、そのクラスに気のあう友達がひとりもいなかったこともあり、登校拒否もした。受験のプレッシャーでじんましんが大量に出はじめた。無理なダイエットのせいで、髪の毛は細くなり、抜け毛がすごく多くなった。ある日鏡をのぞくと目の周りにあざみたいに点々と内出血のようなあとが。びっくりして病院にいったら、力んだりすると細い血管が切れて内出血するのだとか。赤ちゃんが泣いてよくなったりする症状らしい。便秘になったから、トイレで力んだせいかと思われる…。
私にとってなんにもいいことなんてなかった。過食しても吐けないからどんどん太るし。
私は医者に止められさえしなければもっとやせれたはずなのに、はたからみたらダイエットに失敗してリバウンドしてるバカな女に見えるんだ…と思って悔しかった。
生理が来なくてもいい、やせたい。そう思った。
(もし私が過食して吐けていたら、もっと悪化していたのは目に見えているので、吐けない体質でよかったのかなぁと思います。過食嘔吐をすると、しない人に比べたら治るのがより大変なようです。)
ホルモン注射って痛いんですよ。ものすっごい。私注射に対して恐怖感ってそこまでもってなかったんですけど、あの注射を初めてされたときは高校3年生にして、泣きました。
打たれたときも痛いけどそれよりもむしろそのあとが痛い。さすがに病院で泣くのも恥ずかしいので、帰る車の中でずきずきと痛む腕を抱えて泣きました。こうでもしないと生理が来ない自分の体をうらみながら。(注射で無理やり生理をおこすのです)
高3の前半はバラ色って感じだった。痩せた!って喜びで。
後半は…思い出せない。もう食に支配されておかしいんです。それと受験。じんましんが辛かったなぁ…。体に大量に出たじんましんをぼりぼりかきながらセンター試験受けたよ。失敗した。
でもなんやかんやで無事第一志望の大学には受かり。(学びたいクラスは落ちた)
一人暮らしに夢膨らむ18歳でした。
そんな私の希望を最初に打ち砕いたのは寮生活。本当にあわなかった。
寮といってもひとり一部屋だし、マンションみたいな感じ。ただお風呂とキッチンが共同。(洗面台とトイレは部屋にあった)
とにかく安かった。東京で一人暮らしするのにはありえない家賃。その値段の割りにはすごく綺麗だから。といってもこの綺麗というのは施設が比較的新しく綺麗という意味で、清潔かと言われると…。そういう意味では汚かったね。廊下の埃とかすごかった。
寮で仲のよい友達ができて夜も遊ぶ…とかそんなんはできなかった。
私の性格上、一人でいる時間を大切にするので。
ここでの生活、ほんっとやばかった。ひきこもりですよ。本当。
9月ごろかなぁ。自分で、私って摂食障害なのかもしれないって思ったのは。
摂食障害についていろんなホームページで学ぶと自然と涙が出てきた。
私の今までずっと辛かったことに、病気として名前がつけられるんだなぁって思った。
掲示板で同じようなことで苦しむ人の書き込みに共感し、泣けた。
とにかく私、自己評価が低かった。私なんて…私なんかが…ってそんな感情の塊だった。
サークルでの人間関係や自分のポジションに悩んでましたよ。どうしたらいいのかわからない日々で、人と関わりたくなくて、ずっと部屋でラーメンズのビデオエンドレスで見てた。そういえばこのときラーメンズ熱がすごくて、ビデオ10本大人買いしたなぁ…。ライブも何回も行ったよ。ラーメンズに救われてた。
過食して、自己嫌悪して、昼夜逆転生活してて、学校にもサークルにも行けなくて。
最低。
人と食事をするのが耐えられないときもあったなぁ。私はもうその日自分が食べるものを決めてるんです。学校行っても、「今日はアレとアレとアレを買ってあそこに寄って帰ろう」ってもう早く帰りたいの。そんなときに友達に夜一緒に食べない?って誘われるともう大変。今なら予定があるからって普通に断れるけど、そのときはおかしいからその誘いに対してすごいむかつくの。私の予定を乱す気?!って。予定が狂うのが一番嫌なんです。
私は今日食べるものをもう決めてて、それを楽しみにしてるのに、なんであんたと余計なものを食べにいかなきゃいけないのよ!って勝手に怒っちゃう。
で、姉が上京してきてて食事するからとかわざわざ変な嘘をついたりして断ってた。
そんでまたその断ったことに落ち込んだり。友達とうまく付き合えない…って。
だから突然入る予定は大嫌いだった。でもその反対にだいぶ前から決まってた予定も苦手。前日や当日になると、いけないんです。人に会う気になれない。よってドタキャン。ほんとドタキャンの女王でしたよ。今はマシになったけどちょっとまだその傾向が残ってます。
そんな感じでなんとか生き延びていた…ただ時間をやりすごしていた日々でした。
どっかで、今の私は本当の私じゃないって思ってた気がする。だらだらと流されてなんとなく生きてた。
それが変わってきたのは今のバイトを始めてからだな。
バイト始めて、友達ができて、自分をさらけだせる場所となって。
今年の3月ごろの日記に
「昨日ふと思ったんだけど、今私心から毎日楽しい!って思える。それがすごく嬉しい!
嬉しくてたまらない。毎日が楽しいだなんて、振り返って思うんじゃなくて今思えるってこと、
私にとっては初めてかもしれない。すごいことだよ。
しかも大学入って暗黒時代をすごしてきた私としては信じられないこの楽しさ。
大好きな友達もいるし、一緒にいて楽しいって思える人たちもいるし、
すごく恵まれてる今の環境。すごい嬉しい。皆大好きだよ。」
って書いてた。めっちゃ明るい私の気持ちがわかります。
これ書いてたとき、本当に毎日楽しくて、わくわくしてた。
そんなふうに思えることが嬉しくて仕方なくて。
今付き合ってる彼とも出会えてよかったなぁって素直に思う。
確実に人生明るいほうに踏み出せた。外見的なものではコンプレックスだらけだけど、こんな私でも認めてくれて、必要としてくれる彼がいるおかげでちょっとばかし自信も持てた。私を好きになれた。
そしてまた自分で新しい道をひらこうとしてる。
不安だし、怖いけど、でもそんな自分もいいじゃんって思える。
友達が言ってた。周りにいる人を見てるとやりたいことをやりたいようにやってる人が一番楽しそうだって。私もその子の目にそう映るように生きたい。
こんな風に前向きになれて、摂食障害もそんなに苦にならなくなった。
まだ食べ物に支配されてるとは思うし、一人じゃ何をどれだけ食べていいかわかんない。淋しさを埋めるだけの食事になってるから、自己嫌悪で落ち込むときもあるけどさ。
でもそばにいてくれる人がいるっていうのはすごく温かい。
落ち込むけど、まいっかって思えるようになったのは進歩です。
周りの人に感謝。特に彼氏さん。ありがとう。
改めて振り返ってみると、すごい前向きになったなぁって実感。
摂食障害ってほんと、女の子(今は男の子もかも)は誰もがなりうる要素を持ってると思う。テレビや雑誌、おしゃれなお店には細い綺麗なお姉さんしかいないから、自分もそうじゃなきゃ価値がないって思っちゃうよ。当たり前だよ、そう思うのは。
痩せ願望にしばりつけられてるとろくなことない。
そういう私がまだ痩せたくて仕方ないけど。(健康的に!)
おしゃれSHOPにふくよかな店員さんをもっと増やして!!と前から切望しております…。
大学1年のときの私ってほんっと不細工だっただろうなぁって思う。
何かにつけて友達と比べて、私なんかデブだし…私なんか…どうせ…どうせ…って思ってた。でもそれって絶対かわいく見えないよね。それは気づいたよ。
人と比べてへこんでばかりの日々。後ろ向きだった。彼氏ができるわけないわ。
人間頭でわかってるのにどうしようもできないってことあると思う。
私も外見がすべてじゃない!と思いながらもまだ痩せたい痩せたいって気にしてばっかだし。前向きな姿勢になってきたとはいえ、基本はネガティブだしさ。
それも私らしさということで、まとめてやってくしかないんだなぁ。
そんなことを思います。
全ては自分次第。「今」を大事にしたい。
(幸運なことに、今現在健全に生理が来ます。ほっとしてます。でも将来、無理なダイエットをしたことで体に弊害が出るかもしれないって思います。骨粗しょう症とか…。
あの時ダイエットで痩せたことは後悔してません。いい体験になったから。でも、体には本当によくないって思うので、女性は1ヶ月で3キロ以上の減量を考えないでください。健康第一です。)